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Vol.0214 「生活編」 〜Bモード暮らし 懺悔編〜

メルマガ開始直後のVol.0007で、「Bモードで行こう!」を配信したのは2002年の3月、今から2年以上も前のことでした。今、読み返すと、なんともまぁ、お気楽な「どこがB(=ビンボー)モードなのよぉ?」と言いたいようなナンチャッテですが、当時の時間をカネで買うような共働き暮らしの中では、それなりに画期的だと思っていました。その1年後に私は予期せぬ専業主婦 となり、住み込みのお手伝いさんと別れを告げ、生活をガラリと変えました。今回は前回配信分の点検をしながら、二度と後戻りのないことを誓いつつ、赤っ恥覚悟で以前の生活への赤裸々な懺悔をお送りします。

前回、真っ先に挙げていた節約方法は、週末に買い出しに行くスーパーをAからBに切り替え、1回1000香港ドル(約1万4000円)を越えていた支払い額を半分にしようというものでした。「店を変えたぐらいで出費が半分になったら世話ない」と、お叱りを受けそうですが、なんのなんの、今でこそかなり目標を達成しています。一番大きい貢献は自分でキッチンに立つようになり、食材の無駄が急減したことです。和食だったら丼物や鍋物もあり、お料理の品数を減らすこともできるので、子供たちの食べる量は格段に増えていますが、平日の近所での生鮮品の買い足し抑制もそこそこ上手くいき、ざっくりですが食料品代は4割近く削減できました。

2つ目の課題だったコーヒー代。ショート・ラテでも1杯300円ですから、1日3杯飲めばそれだけで約1000円でしたが、朝・昼・残業中と3杯(しかもトールを)飲む日はザラでした。今は家のエスプレッソマシーンでシュワァ〜〜<<っとやってますが、飲むのはせいぜい1日1杯です。疲れやストレスが減ったのか、覚醒作用のあるものから自然に遠のいています。その分、ボランティアの帰りにカフェでまったり寄り道するひと時は一週間のくつろぎタイム。お世話した赤ちゃんを思い浮かべながら、1杯のコーヒーをここまで楽しめるとは、長年のコーヒー党でも気が付きませんでした。

3つ目の課題だったタクシー三昧はもう完全に過去です。「この前タクシーに乗ったのいつだっけ?」というくらい、毛嫌いしてるかのように(笑)乗ってません。金額もさることながら、たいして急ぐわけでもない外出に1人でクルマ1台を占領して出かけることへの抵抗がますます抗しきれなくなり、すっかりご無沙汰です。「朝7時出勤」、「子供の就寝1時間前のギリギリ帰宅」などという大義名分もなく、精神的に許容できなくなってしまいました。バスでけっこう、歩くもまた善し、です。
(←歩いてこそ撮れるこんな一枚)

さて、ここからは本格的な懺悔です。まず化粧品。当時は考えてもみなかった"化粧との決別"で、毎月何万円も遣っていた化粧品代が漢方基礎化粧品「リリアンナ」の月約3000円のみとなりました。しかも肌の調子は10年分ぐらい取り返したので、もうホックホク♪ いったいあの化粧品代はなんだったんでしょう?「これでもか、これでもか!」と、特集で煽り続ける女性雑誌。それがわかっちゃいながら新製品が出てくると、「とりあえず、お試し♪」などと、1万円近くするようなクリームや美白美容液をポンポン買ってたおバカな時代。けっきょく、キレイにも白くもならず、「いくつ顔があったら使い終わるんだぁ〜?」というほど使いかけの化粧品が・・・!しかも、一定期間経つと、「あ〜あ、もう古くて使えなくなっちゃった♪」などと一応の禊(=言い訳)を済ませ、適当にゴミ箱へ・・・。二度とありえない恥の記憶です。

そして、洋服。あまり服は買わず、気に入ったスーツをとことん着潰す方でしたが、それでもBCBGの新着モノだけは欠かさずチェック。「香港より種類がある♪」とマレーシアやシンガポールでどっさり買ったりもしてました。気に入った10万円のスーツが30%引きとなれば、「お買い得!」と迷わずゲッツ。「スリーシーズン着て2年で減価償却なら、月々の負担は3888円。まあまあかな?」と、もっともらしい理由付けもしっかり用意。しかし、こんなスーツが4〜5着、他にも単品の服が何枚かあれば、月々の固定費は服だけで軽く2万円を越えます。これにバッグだ靴だと、まさに「アホか!」

当時の小遣いは月々12万円。これにはタクシー通勤代の2万円、昼食・コーヒー代の3万円が含まれますが、今となってはバカバカしいことこの上なし。バス通勤をしていた夫よりももらってました(ただし、夫は一時マイカー通勤をしていたこともあり、「キミも懺悔!」)。それが仕事を辞め3万円に下がりましたが、とうとう今月から8000円にまで下がることになりました。従来の15分の1ですが特に困らなそうで、本人はケセラセラ♪ さすがに1回3000円近くするヨガ代などの"特別出費"は、勤めていた頃の蓄えから出していますが、それ以外の出費は友人とランチをするぐらい。移住を前にモノを増やすことを極力控えている上、過去への反省も生きて、これでもけっこう回せます。次回は将来への希望も込めて、NZ編をお送りします。(つづく)

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「マヨネーズ」 なぜこの編集後記が「マヨネーズ」なのか、覚えてらっしゃる方はもういないと思いますが(笑)、Vol.0006で書いたようにメルマガタイトルの「西蘭花」は中国語でブロッコリーのこと。そこで「茹でたての西蘭花にはやっぱりマヨネーズ♪」ということで、こうなりました。最近よく見かけるようになった、「無化学西蘭花」。オーガニックのブロッコリーのことで値段は通常の1.5倍ですが、ついついそちらに手が伸びてしまいます。「頼むよ!ホントに無化学だよね?」と祈りながら・・・。

いくらBモードでも青菜はできる限りオーガニック、玉子は日本産、牛乳・牛肉は南半球の穀物牛(あればもちろんNZ産♪)と、他を削ってでも"安全"を優先することにしてます。

西蘭みこと