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Vol.0213 「NZ編」 〜南半球のアクエリアン 最終回〜

広く言われていることですが、今は「アクエリアス(水瓶座)の時代」なんだそうです。しかも、向こう2000年間(正確には2100年間)続くそうです。2000年と言えば現在の西暦分ですから、気の遠くなるような話です。これは自転している地球の地軸が、太陽と月からの引力のはざまでコマの首振り状態になるため、春分の日に太陽の方角に向く星座が2100年ごとに変わることから来ているのだそうです。

始まりの時期は西暦2000年前後で諸説あります。この大きな時代の変わり目については昔から唱えられおり、占星術ではいわば"常識"のようです。水瓶座の時代には「すべての悪が一掃され、世界に平和と人類愛がよみがえってくる」(「占星学の見方」ルル・ラブア著)」んだそうです。と、知ったかぶって書いてますが、私が前々から知っていたのは「すでに水瓶座の時代に入っており、これが2000年続く」ということだけでした。それ以外は、この連載のために調べた付け焼刃です;´▽`A 。"コマの首振り"などまったく知りませんでした。ただし、地球が星座の影響を受けて変わる可能性は察しがつきます。なんたって2000年も続くんですから、何だって起き得るでしょう。

しかし、現実にはテロや戦争でたくさんの血が流され、「平和」も「人類愛」も遠い話です。「自由・平等・博愛」とフランス国旗を地で行くアクエリアンとしては、いかに自分達が理想からかけ離れたところにいるかを思い知るばかりです。二極化傾向が強い魚座の時代の影響を引き継いでいるのかもしれません。占星術では星座が変わる端境期に前後の星座が影響しあうようなので、この可能性はなきにしもあらずです。

ただし、これからの時代、「自由」「平等」「博愛」以外にも、「正義」「平和」「幸福」「感謝」「感動」「礼節」「仁義」など、ちょっと真顔で口にするのがこっ恥ずかしいような、斜に構えて、できたら面と向かっては言いたくないような言葉が、どんどん人の口の端に上ってくるような気がします。本当はこういうことをフツーに言いたかったものの、なんとなく周囲の空気を読んではばかっていたアクエリアンたちも、今後は臆することなく自身が信じることを表明し、実行するようになってくるでしょう。

私自身は子供を持ち、彼らの前では身構えることは「百害あって一利なし」ということを実感して以来、こうした正論をバンバン吐くようになりました。このメルマガでもじゃんじゃん言ってますが、徐々に周囲が「ハテナ?ハテナ?」にならなくなってきた気がします。私はこれを成熟の「40代」、聖母という言葉もあるくらいな「母親」という、自分の立場ゆえと思ってきましたが、こうした傾向もアクエリアス化の一つなのであれば、ずい分生きやすい時代に入ってきたものです。

南半球の誇り高きアクエリアン、ニュージーランドにとっても、時代の追い風が吹いているようです。まず、その人気には目を見張るものがあります。元々の観光資質である"大自然"、"フレンドリーな人々"、"多彩なアウトドア・アクティビティー"、"物価安"に、2001年の「9・11」以降は"安全"も加わり、世界各地から観光客が押し寄せています。日本からもシルバー層を中心にツアーや長期滞在が急増中です。これに伴い、移住人気も沸騰し、おかげ様で1年前に提出した私達の移住申請はまったく手付かずのようです。

ヒトが動けばカネも動くのは世の常。観光客が、移住者が、ホテル代、飲食代、キウイの人形から不動産に至るお買い物でどんどんカネを落としてくれます。カネが動けばモノも動きます。高級品や洒落たものをバンバン輸入し、クルマを買い替え、家を改装し、要らないモノを処分する人がいればそれを中古で買う人もいて・・と、ヒト、カネ、モノがみごとに回り始めました。このかなりが外需に起因しているところが追い風たるゆえんです。

しかし、この国のスゴいところは、好景気に沸いても「もっと働いて、もっと稼ごう!」ということにはならない点です。政府は年間有給休暇を現行の3週間から2007年以降4週間に引き上げることをさっさと決め、今年4月からはホリデー法も施行され、祝祭日に出勤した場合、通常の1.5倍の給与と代休1日が取得できるようになりました。「仕事も大事だけど、休みも大事」、「従業員にそんなに払うなら、やっぱり休日は店を閉めよう」と、経済の奴隷に成り下がることなく、自分達の生活を上手く守っているのです。この潔さとバランス感覚!おまけにカネへの執着の薄さは(笑)、やっぱりアクエリアン♪ 日本のバブル期が精力剤のCMに象徴される、「24時間タタカエマスカ」だったのとは対照的です。

アメリカに通商問題をチラつかされつつ迫られたイラク派兵も「NO」なら、環境破壊につながるダム建設も「NO」。外交だろうが内政だろうが、おかしいと思えばかなりのリスクをとってでも「NO」を貫きます。「前例がない」だの「今後のことも考えてここは一つ」だのと、根拠がないまま既成事実化に走ることはしません。「寄らば大樹の陰」などという発想は毛頭なく、所詮は南太平洋のはじぃ〜っこの絶海の孤島、自給自足傾向の強い、独立独歩なお国柄。「気に染まないことは"NO"でけっこう。それよりこの大自然の懐に抱かれて週末は釣りでも・・・」というライフスタイル。やっぱり、アナタはご同輩♪
(↑ヨロシク、ご同輩!)

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「マヨネーズ」 「占星学の見方」には水瓶座の時代には「今までの一切の思想や観念や宗教、国籍や人種の差異に影響されない、水晶(クリスタル)のように清浄な魂と透明な精神をもった人類−水晶人種が出現するといわれている」という記述があるそうですが、この本が出たのは1964年!話題の「インディゴ・チルンドレン」(私は「掲示板」で教えてもらいましたが)の次は、「クリスタル・チルドレン」が出現するそうで、これって"もうひとつの常識"?

西蘭みこと