「西蘭花通信」Vol.0730 経済・生活編 〜リアル人生ゲーム〜              2017年7月7日

私はゲームというものを全くしません。どんなに話題のゲームが出ようが、無料アプリが無数にあろうが、「絶対ハマるよ」と勧められようが、現在・過去・未来永劫、微塵の興味もありません。人生の膨大な時間を「息抜き」「暇つぶし」と称して、惜しげもなくゲームに注ぎ込んでいくことが理解できないのです。でも、多くの人が楽しんでいることは理解できます。社会人となった長男も、特定のゲームには今でも飛びついているようです。

なぜゲームに興味が湧かないのか。理由は簡単です。注ぎ込んだ時間や資金に対して見返りがないからです。「ゲームをすればするほど血圧が下がる」とか「料理の腕が上がる」となったら、目の色を変えてやるかもしれません(笑)しかし、そうした見返りがないまま(ゲーム内でのポイント制度などはあったとしても)、大の大人が仮想の敵を倒したり、サイバー上の何かに到達するために相応の時間や資金をかけられることが不思議でなりません。

では、ゲームが嫌いなのかというと、そうでもないです。「いかに時間やお金をかけずに同じ結果を生むか」といったことには果敢に挑む方で、知恵を絞り、心身を鍛えて臨むことには俄然張り切る方です。特に勝ち負けよりも、持久性を問われるサバイバルゲームに向いているようです。どんなに強くても最後まで生き残れなければゲームオーバー。強くはなくても、しぶとく生き残っている限りゲームは続きます。私は断然後者で、それはまた私の人生そのものでもあります。

つまりゲームに興味がないのではなく、先が読めないことを逆手に取って、自分で顛末を書き変えることができる人生というゲームを生きているので、出来合いのゲームが出る幕がないのです。特に家事と投資にはゲーム感があります。
「限られた時間と材料で夕食を何品作れるか?」
「最も機能的かつ時間が経過しても乱れない収納は?」
など、定義次第ですべての家事はゲームになります。仕事がゲーム感覚に乏しいのは、報酬が決まっているからでしょう。いかに効率よくやって多大な結果を残しても月給は変わりません。それでも勤め人時代は課せられた仕事を脳内ゲームに置き換え、あれこれ試す方でした。

投資はもう、人生ゲームそのものです。「失敗して振り出しに戻る」だの「読みが当たって2倍」だの、市場という場で相場相手に「リアル人生ゲーム」の連続です。資金は?金利は?タイミングは?市場環境は?投資家動向は?経済見通しは?果ては、政局は?為替は?雇用は?規制は?海外情勢は?あれは?これは?とたくさんの要因を見極めながら、いちかばちか、のるかそるか。やるとなったら、万が一のときの非常口をどこにどう設定するか。投資ですから往々にして買いという入口以上に、売りという出口が重要になります。資金さえあればいつでも誰でも買えますが、売りは買ってくれる相手があってこそ。

私と夫のリアル人生ゲームは2017年、新たな展開に入りました。4月にお互い人生初のハワイ行きですっかり気に入り、滞在中から不動産投資に向けて動き始めました。表向きは結婚26周年の記念旅行でしたが、実際は一度もビーチやプールでのんびりすることなく、ワイキキよりもホノルルを歩き回るような滞在でした。帰ってからもハワイ祭りと称し、銀行との交渉や夫主体で現地との綿密な打ち合わせを経て準備を続けました。

6月5日のクイーンズバースデーの日。一番ほしかった物件が奇跡のように売りに出て、即刻オファーを入れ、無事購入決定。月末から再びハワイに飛んで諸手続きを済ませてきました。今日が引き渡し日だったため、この七夕に物件は私たちのものになりました。購入したのは日本語でホテルコンド、英語だとコンドテルと呼ばれる住んでも良し、宿泊施設として貸し出しても良しという、ハワイによくあるハイブリッドな1室です。

候補となった物件は合計でざっくり1,200室。そのうち、いつ、何号室が売りに出るのかは誰にもわかりません。いろいろな条件を勘案して「ぜひこの部屋を!」と決めていた1室が12年ぶりに売りに出て、しかも12階という不思議な12つながり(笑)
「でも、私のラッキーナンバーは『2』と『7』なのにな。」
と思っていましたが、購入を決めてからのバタバタですっかり忘れていました。

現地に行き、不動産エージェントとともにファイナル・ウォークスルー(最終下見)という引渡し直前の部屋の確認に行くと、ベッドの枕元のデジタル時計の表示が2:07!
「こう来たか!」
『2』と『7』を見つめながら思わず笑ってしまいました。

不動産屋の説明を聞きつつ、デジタルなのでいつ表示が『8』になってしまうかもしれず、慌てて撮った写真はブレブレでしたが、投資のお墨付きをもらったようですっかり気分が上がりました。引き渡しの7月7日も、現地の習慣では金曜日に設定されるため、購入から1ヶ月後の金曜日ということで自然に決まりました。

海外投資という新展開を迎えたゲームの先行きは?まずは生き残ること。そして楽しむこと。NZ移住では飽きたらず、ますます太平洋市民として残りの人生を生きていきそうです。

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「マヨネーズ」

ついでに言えば、私は賭け事も全くしません。注ぎ込んだ時間や資金に対して見返りが低すぎる、つまり参加者の分が悪すぎるのと、カネそのものをゲームにすることを好まないからです。「カジノで勝ちたかったら、上場カジノ株に投資しろ」ぐらいな解釈です(笑) 夫婦揃って費用対効果至上主義な「極度乾燥しなさい」のスーパードライ(爆)

西蘭みこと 


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