「西蘭花通信」Vol.0701 NZ・生活編 〜マザーアイランド〜                 2014年7月24日

「幸せになろう。NZのために尽くそう。」
そう心に誓ってから今日で10年が過ぎました。10年前の今日、私たち一家は長年暮らした香港を後に、NZへ移住してきました。夢にまで見たNZ。「もう帰らなくてもいい」と思うと、それだけで胸が熱くなり、ただただ感謝の気持ちでいっぱいでした。

    (到着翌日に出会った風景。今でもこの中で暮らしています→)

「NZってそんなにいい?どこがいいの?」
今まで何度聞かれたことか。
「広々してて、緑が多くて、人が少なくて、ゆったりしてるところかな?」
と曖昧に答えると、
「カナダやヨーロッパにだってそういう所、たくさんあるじゃない。人が少ない分、仕事もないんでしょ?ゆったりって言っても、仕事量が少ない分収入も少ないんじゃない?」
と正攻法で来られたら、
「その通り!」
と全面降伏です(笑) 逆に言えば、そんなこたぁ百も承知でやってきたのですから、最初から勝負になりません。

仕事がないのはわかっていたので、2人とも起業する予定でした。今では机を並べてのミジンコ零細在宅業の身です。
「せっかく結婚したんだから一緒にいたい。」
という長年の私の希望もあり、24/7一緒にいます。収入の方は2人で10年間それなりにがんばってきて、なんとか香港時代の半分にはなりました(爆) これから大きく伸びる予定もないので(笑)、ずっと半分のままでしょう。けれど出費の方も息子2人が同時に大学生になる来年と再来年でピークを迎えます。その後、夫婦2人ならなんとでもなります。

よく言われるように、
「無性に心惹かれる場所は、過去世で縁があった」
ということを、私は信じています。初めて訪れた場所で自分でも驚くほど心が震えたり、何度も何度も訪れたり、最後は住み着いてしまったり!?理屈では説明のできない、自分でもよくわからない、魂レベルの希求とでも言いましょうか、不意に、特定の場所でそんな想いに囚われることがあるようですが、私にとってNZ、もっと正確に言えば、NZ北島はそんな場所でした。

なので、「NZってそんなにいい?どこがいいの?」という問いかけに答えはありません。他の国には経済面でもっと恵まれた、新生活に入りやすい場所もあるでしょう。しかし、この地に心惹かれた私の目に他の選択肢など入ってこようはずはなく、
"NZ or nothing"
でした。そもそも香港での生活は順調で、家族全員が気に入っていたので、NZに出会わなければ、あの時点で香港を離れる理由はありませんでした。

マザーランド(母国)とい言葉があるのなら、私にとってのNZはマザーアイランドです。過去世でNZと縁があったのかどうかは今の時点では皆目わかりませんが、いつかこの世を去るまでに今世の神秘を知りたいとは思っています。漠然とした感覚ではNZそのものよりも、むしろ太平洋、かつてその中心にあったと言われるムー大陸と深い関わりがあったのではないかなーと、感じています。この辺になるとリトマス紙の赤と青のように、反応は真っ二つかと思われますが、私は真剣に受け止めています。

2004年NZ移住 
2005年永住権取得 
2006年マイホーム取得 
2007年愛猫ピッピ永眠
2008年離れ完成 
2009年子どもたちだけの一時帰国
2010年愛猫チャッチャ永眠
2011年長男・温の菜食化
2012年温の巣立ち
2013年黒猫クロとコロ参上 

この10年をあえて「1年1つ」で括るとしたら、こんな感じです。毎年年末(か年始)に配信している〜西蘭家出来事ランキング〜の1位と一致しない年もありますが、家族中心だとこんな10年でした。毎年なにかひとつぐらいは、一生忘れられない出来事があるものです。

ではここで、これからの10年を希望100%根拠0%のフィーリング重視で大胆予測!
借家の借金を順調に返済中(30年ローンですから10年返済してもまだまだ続きます)
イースターやハワイ訪問(自分のルーツを探す一環でいつかは訪れてみたい場所。ハワイに行ったことがない珍しい日本人女性です。行ったら一気に先祖返りしそう?)
新しい仕事の開始(それがなにかはいざ知らず、書くことにはかわりないでしょう)
結婚25周年を祝う(銀婚式なんて老人が祝うものかと思っていましたが、もう再来年です)
レイキの遠隔習得(習いに行けばできる話ですが、ぜひ身につけたいと思います)

英語が飛躍的に上達(「どうやって?」という課題はさておき希望です)
高血圧の克服(これも「どうやって?」なんですが、強く念じています)
ハワイにバッチ(別荘)取得(ハワイでの「先祖返り(予定)」の結果、拠点を持つのでは?)
還暦を祝う(還暦=再生の意を込めて、心から満60歳を祝いたいと思います)
温の結婚(10年後は30歳。アリでしょう。善も片付いていたりして?)

とまぁ、誰にも迷惑をかけない人畜無害の大胆予測なので、言ったモン勝ちの言いたい放題ですが、移住や永住もそうだったように、まずは希望を具体的に心に描くこと。そしてそれに向かって進むこと。進めないときは迂回したり、他のことをしたり、あらゆる手段を講じたり、押したり引いたりしつつ諦めないこと。一方で軌道修正すべきときは、非を認めて速やかにすること。

人生最大の夢だった移住が叶ったのですから、他のことも叶うかもしれません。10年と1日目の明日から、またこつこつやっていきます。

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「マヨネーズ」

「えー、移住してきたのって25日じゃなかった?出発したのが24日で。よく調べてよ。」
という夫。調べるまでもなかったものの、素直に従う妻。その前に賭けときゃよかった!意外にも当時7歳だった善ですら、この日を覚えていました。

西蘭みこと 

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