「西蘭花通信」Vol.0647  スピリチュアル編 〜スピリチュアル・ノート記:孤独な縁の下の力持ち〜 
2013年12月13号


前回は「スピリチュアル・ノート」(アメリカ人サイキック(霊能者)シルビア・ブラウン著)にあった「誰もが持って生まれてくる人生の目的」――44のライフテーマ を書き出したところで、いつもの字数目いっぱいになってしまいました。(実はこのメルマガ、字数でだいたいの長さを揃えているんです←どうでもいい情報)

1つ目のテーマは自分が「誰か」を定めたもので意外に見つけやすく、2つ目は1つ目の目的への障害になるものであることが多く、見つけづらいものだそうです。ブラウン氏自身は、1つ目のテーマが【人道主義者】だそうです。サイキックという類まれな能力をフルに活かし、「人類のために自分を捧げる人」というのがよくわかります。テーマの中には【霊能者】もあるのに、彼女にとっての特別な能力はそれが最終目的なのではなく、世界をよくするための一手段だったのでしょう。

しかし、2つ目のテーマは【孤独を好む人】だそうで、テーマ間の矛盾は明らかです。まさに人々の中に割って入り、飢えた人に食べさせ、ホームレスを救済し、教育のない人に教えながら、本心では誰からも離れて1人でいたい、自分だけの世界を楽しみたいと願っているわけですから、日々是葛藤ではなかったかと想像します。

そんな私の1つ目のテーマは間違いなく、【築き上げる人】です。前回は「縁の下の力持ち。目立たないものの物事を成し遂げる重要な役」と端折りましたが、本の中ではもっと長く詳しく描写されています。
『トロフィーを受け取るために華々しくステージにあがるような存在ではなく、ステージに至るまでの道を整備するために主要な役割を果たす人』
とあります。ビンゴ!

私自身の仕事で言えば、一番分かりやすいのがゴーストライターでしょう。書いたものが他人の名前や○○調査班といった個人を特定しない名称で発表されたり、出版されたりしています。金融業界でのサラリーママ時代は書いたものが上司の名前や調査部の名前で出たり、フリーランスとしては、最終的な著者が他人や団体名になったり、匿名だったり、ペンネームだったりで、実名が出ることはありません。

でも、それが気に入っているのです!私にとっては国際的な金融機関のリクエストに応じて、彼らのビッグネームに相応しい仕事をする方が、実名で書くよりもはるかに重要なのです。一般向けの執筆では金融用語を散りばめてそれらしく書くよりも、「金利?インフレ?経済成長?」という人にでもわかりやすいよう、興味を持ってもらえるように書くことを心がけています。男性名で書くときはとっつき易く、でも男前に、外国人名で書くときは日本語が堪能でもガイジン目線の切り口など、意識して使い分けてきました。

実名が出ないことで、同業他社の仕事を同時に受注することもでき、
「えぇぇぇえ!こんなところが外注を使うの?」
というところからお声が掛かったりもします(どの仕事にも守秘義務を負っているので、どこの仕事をしているかは丸秘なのです)。仕事ぶりを気に入ってもらえれば、受注が継続したり別の部署に紹介されたりして、縁の下の力持ちはますます地下深く潜っていき、モグラのように見えない存在になります(笑)

家庭にあっても、多くの妻や母親は縁の下の力持ちではないでしょうか。子どものため、夫のため、ペットのためにしんがりを務めます。特に私はそれが苦ではないので(第1のテーマに選ぶぐらいですから)、子どもや夫や猫が伸び伸び過ごせるように、裏方に徹します。私の母のように、
「いくら一生懸命作っても、誰も美味しいと言ってくれない。」
と突然言い出し、家族の夕食を無言のお通夜に変えてしまうことはありません。

 (この2匹にはいいようにされています(笑) 今日も4時起きですよ→)

ブラウン氏によれば、
『このテーマをマスターしたことの報酬は、魂にとっての加速度のついた成長ということです。それこそ、どんなトロフィーよりもずっと貴重なのです』
ということです。縁の下の力持ちは歯車という部品に徹して全体を優先し、役に立つことで自己実現を図っていき、それが本当に幸せであり喜びなのです。なにがなんでも「オレが!」「アタシが!」という気持ちはなく、むしろ誰かに花を持たせたい方です。

2つ目のテーマはこれもかなりビンゴ!で、【孤独を好む人】でしょう。ブラウン氏と同じです。本の注釈を全文引用してみましょう。
『孤独を好む人は、往々にして社会的に活発だったり、目立つ存在です。でも、人から離れていられる職業やライフスタイルを選ぶ傾向があります。彼らは1人でいることに満足し、通常、自分だけの世界を楽しみます。そして、しばしば他の人々が彼らの領域に入り込み過ぎるとイライラし、それを克服するために悩みます』
とあります。これはもう、
「まいった〜!」
というほど、私そのものです(笑)

孤独という響きは非常にネガティブですが、当人にしてみれば、非常にポジティブで、明るく、自立した、気楽で愉しいものなのです。この辺の矛盾もこの本は別項で解き明かしてくれています。さすが著者自身がこれをテーマに選んでいるせいか、明快な答えが用意されています。この話はまた次回に。
(なんだかんだとつづく、このシリーズ・・・・笑)

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「マヨネーズ」

夫は前回のメルマガを読んで、
「ボクは『責任』かな〜?」
と言っています。

『何かを確実に遂行することに喜びを覚え、何かやらなければならないことがあるのに放っておくことを後ろめたく感じます』
とありますが、「何か」を「洗濯」に置き換えたらまさにピッタリな「洗濯魔」!でも、雨の日はお休みしてもいいんじゃない?

西蘭みこと 

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