「西蘭花通信」Vol.0607  スピリチュアル編 〜自分への旅〜                2013年1月1日

「50で『天命を知る』ことができるのであれば、それはそれで非常に楽しみです。30にして立つ、40にして迷わずはその通りだったので、きっと50も! 」
と、1年前のメルマガ「夜明け前」で書いていました。 あれから1年。さて、天命を知ることができたのか?

残念ながら無理でした(笑)!しかし、「天命を知る」意義のようなものは、かなりはっきりと理解できたように思います。この辺は各人のお考え、宗教観によって千差万別だと思いますが、私の個人的な考えを記してみます。

何度も何度も繰り返されるという輪廻転生の中の、何十回目だか何百回目だかに当たるはずの今世。今までの人生で、今ほど「自分は今世で何を学ぶべきなのか?」ということを考えたことはありません。よく言われるように、人は生まれ変わる前に新たな人生の約70%の青写真を自分で選択してくるそうです。世間を震撼とさせる殺人鬼になったり、多くの人に惜しまれるような短命を選んだりして、善や愛を説くために自らの人生を捧げる場合もあるそうです。

しかし、実際に生まれ変わってきたときはすべての記憶を消され、か弱き赤子の姿でこの世に戻ります。成長しても青写真があったことすら覚えていないので、他人と比べて自分の不幸を嘆いたり、上手くいかないことがあれば、つい誰かや何かのせいにしがちです。しかし、自分で画いた青写真があることを信じることができれば、不平不満は驚くほど少なくなることでしょう。身の回りに起きる大半の事が自分の選択かもしれないからです。

青写真の存在をいつ知ったのか思い出せませんが、20代後半だったように思います。次々に我が身に起きる事の70%が「すでに決まっていた事」だと思うと、起きたことに一喜一憂して感情の波にさらわれることがなくなり、「なぜ自分の身に起きたのか」、「なにを学ぶべきなのか」と、大波小波をやり過ごしながら踏ん張れるようになりました。青写真の中身を忘れているだけで、「世の中に偶然はなく、全てのことには意味がある」と信じられたら、自分の不幸を徒に嘆いたり、誰かや何かのせいにすることはずっと減ると思います。

長男・温(18歳)と次男・善(15歳)の間に私は1度妊娠し、2ヵ月で流産してしまいました。身を切るような痛恨、何日も涙が止まらなかった苦しさの中でも、私は必死で「これには意味がある」「これには意味がある」と自分に言い聞かせていました。失った命を心の底から惜しみながらも、今ある家族、そしていつかまた授かるであろう命を全身全霊をかけて守ることを心に刻み、善を授かりました。再び妊娠できたときの喜びが2度目のときとは桁違いであったことは、ご想像いただけることでしょう。

今この年齢になって初めて、自分の青写真がなんだったのか知りたくなってきました。それを画いた前世の自分が、今世に何を託そうとしたのかを知ることができれば、残りの人生をより深く、本来の目的に向って生きることができるでしょう。友人のひとりは20年前に霊媒に頼んで自分の前世を知り、仕事を止めて全く新しい人生を歩み始めました。前世は歴史上に名を残す人物だったそうで、その人物の生涯がどう終わったのかを思えば、自分が今世にすべきことが自ずと理解できたそうです。

手っ取り早くいくのであれば友人のように霊媒を訪ねるのも一案ですが、私は「必要であれば全てのものは与えられる」と、運に身を任せる方です。聖書の「求めよ、さらば与えられん」を、宗教としてではなく経験から知りました。(この話はメルマガ「21世紀のその日暮らし」でも) 友人は友人で、その後の大どんでん返しを考えると、人生の前半で青写真を知ることが必要だったのではないかと思います。

生まれてこの方、50年も片時も離れずに付き合ってきたはずの自分。頭のてっぺんから足の先まで、心の裏表、知らないところはないはずなのに、実はその70%を知らないままなのです。自分次第で活かしも殺しもできる残りの30%で右往左往、七転八倒、切磋琢磨してきたこの50年。残りの人生があと何年あるのかわかりませんが、ぜひ70%の方向性や意義を知った上で、自分で創造できる30%を最大限に活かしていきたくなりました。

きっと、知るべき時期にさしかかったのでしょう。そして、青写真こそが天命のはず・・・・。ここまでが50で得たところです。その答えまでは用意されていませんでしたが、「求めよ」の段階に入ったことで「与えられん」はif (もしかしたら)ではなくwhen(いつ)になってきたのではないでしょうか。いつなんどき、どこからともなく思いがけない道しるべが示されても見逃す事がないよう、心身ともに柔軟に、感度高めに、足腰を鍛えて臨みたいと思います。自分への旅の始まりです。

そんな中で、ヨガやレイキ(ハンドヒーリングの方法)でエネルギーフローを実感できるようになったり、不安定ながらもオーラや丹光が見えるようになったり(オーラの話はメルマガ「緑の光:ハート・チャクラ」でも)、 ごくたまに鳥や動物に話しかけられるようになったことは(突然、予期せぬメッセージを受け取り仰天します)、
「見えないものを受け取る準備だったのかな。」
と思います。

ますます楽しみな50代!

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「マヨネーズ」

オークランドの2013年元旦は快晴でした。朝からサクサクっと歩いてきました。最近は歩くことが退屈でなくなり、1人でもウォーキングに出るようになりました。(今までは1人ではラン、夫とはウォーキングだったのですが)心身ともに常に小さな変化があるものです。今年はもっともっと自分の身体に耳を傾けていこうと思っています。



西蘭みこと 

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