「西蘭花通信」Vol.0475  生活編  〜夫のいない日々〜               2008年12月14日

「実はヤツは使えてた!」
と実感したここ数週間。夫の里帰りで日常のコマゴマした事を一手にやってみると、これがけっこういろいろあって(涙) まず、洗濯。夫は洗濯が大好きです。本人は「仕方なくやっている」というポーズを崩しませんが、なんのなんの姑である母親は本人も認める病的な洗濯魔。下着、服はもちろん、パジャマ、シーツ、枕カバー、バスタオル、便座カバーとおよそ誰かの肌に触れたものは全部『毎日』洗う主義@@!

しかも、服、下穿き、さらに色物と分けるので、夫の実家では冗談でなく洗濯機が半日回り続けています。大雨でも決行で乾燥機がフル回転。そんな家で育ったわけですからカエルの子はカエル、普段の洗濯は彼が仕切っています。しかし不在となったら私がするしかありません。3人だけでも2回以上する日もあり、思った以上に時間を食います。

そして掃除機かけ。これも「キレイにする」ということでは洗濯の延長線上にあり、彼にとり家事の優先順位としてはかなり上に来るもの。水つながりで食器洗いもままやってくれます(特に私の仕事が立て込んでいるときなど)。なので彼の「キレイ好き」に任せ、私は水モノでは彼が絶対にしない雑巾がけや風呂・トイレ掃除、水撒きをがんばり、上手く分業ができていた分、すべて自分でやるとなるとこれまた時間を食います。

とどめが買い物と子どもの送迎という外回り。長男・温(14歳)の水中ホッケー、次男・善(11歳)のタッチラグビー(タックルのないラグビー)、2人の日本語補習校と、スポーツがオフシーズンの今ですら週4回の送迎が。そのついでに「アレ買って来て」「コレ買って来て」と週1回の買出しでは足りない分を買ってきてもらっていたのですが、これも自分でTT 日によっては補習校の送迎(送ったらいったん帰宅するので計2回)と自分のボランティアで、1日3回グレン・イネスへ行く日も。

外で妙な音がしたら見に行くのは・・・自分。
夜中に猫が外に出たがったらドアを開けるのは・・・自分。
子どもの友だちが来たらもてなすのは・・・自分。
夫の仕事で電話が入ったら出るのは・・・自分。
芝がぼうぼうだったら刈るのは・・・自分。
ベッドメイクも、私書箱を見に行くのも、コーヒーを淹れるのも、ポストのチラシを片付けるのも、戸締りも、保存食料の買い足しも、離れの窓の開閉も、猫トイレ洗いも・・・
みーんな自分。

どれも小さなことながら、やってもらうのとやらなくてはいけないのとでは大違いです。

それでも、しないこともあります。例えば支払い関係。銀行のインターネット口座の暗証番号を知らないので(というか覚えていないので)、共同名義にもかかわらず夫以外アクセスすることができず、私は入金も確認できなければ支払もできず、小切手とカード以外の支払いはすべてストップ。(もちろん、夫が出発前にすべて手配済み)そして手紙の開封。自分宛の個人的な手紙以外(ほとんどありませんが)、2人連名で来るものは銀行の明細書か請求書。開けずにそのまま夫の机に放置。アイロンもお休みです。

シングルマザーの友人たちの顔を順番に思い浮かべては、
「彼女たちはエラかった!」
と実感しつつ、目の前のことを黙々とこなしていく日々。面白いことに夫1人いないだけでゴミが激減。うちの場合、市から支給されているゴミ箱(ここのゴミ出しは袋ではなく常設の箱)は回収日でも家庭ゴミだけではせいぜい3分の1にしかならず、あとは庭ゴミを入れて出すののですが、それがさらに減りました!いかに食事が簡単になったかの証明なんでしょう。その分、雑草抜きを中心にガーデニングもがんばりました。

幸い子どもも大きくなり、週末ともなれば順番に出かけていくなど手もかからず、やることはたくさんあっても気持ちの上ではやや余裕?!でした。それも数週間となれば慣れてくるもの。そんなある日、子どもを送った日本語補習校の帰り道、ラウンドアバウト(交差点の代わりに信号のないロータリーになった場所)に差しかかりました。右折のウインカーを出すと前のクルマも右折車でした。そのラウンドアバウトはかなり小ぶりなので、右折のためには左へ時計回りで半周周りこむ必要があります。

すると前のクルマが突然、ラウンドアバウトに入る直前で右折してしまいました!右側から来るクルマがあったら正面衝突するところでしたが、なかったのでかえって入り方がわからなかったのでしょう。幸い交通量の少ない場所と時間だったので反時計周りの逆走でも4分の1周で右折できます。ドッキリしたものの事故にはならないでしょう。

「外国人旅行者なのかな?」
と思いつつ、私は時計周りに周り込みました。 す・る・と!
あろうことがさっきのクルマが逆走のまま正面に現れたではないですか!!!
お互いグルッと半周回り、反対側でご対面〜となったわけです!

私はやや外側、相手は内側ぎりぎりを走っていたので真正面はまさに相手の運転席!短髪のごま塩頭、白いTシャツを着た年配のアジア人の日に焼けた顔が、はっきりと見えました。私は大きく左にハンドルを切り難を逃れました。他にクルマがなかったのは返す返すも幸いでした。

「モウ、ソロソロ帰ッテキテホシイ。」

夫がいても避けられる事態ではありませんが、ふと気持ちが萎えるのを感じました。

そして、とうとうヤツが帰宅〜♪ や〜っといつもの週末でーす。

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「マヨネーズ」
「お疲れサマ、自分」
な気分でヨガを長めにしたりなど。(「独りのときこそ長くやれば?」とツっこまれそうですが)あと録画しておいたラグビーの試合を一緒に観たり。
(シーズンが終わってしまい、来年2月までラグビー閑散期;_;)
やっと平常営業です。

(こういうおみやげ、実に嬉しいです。洗濯魔の姑から〜♪「お義母さん、ごちそうさま〜」→)


西蘭みこと

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