「西蘭花通信」Vol.0406  生活編 〜掃除de開運〜              2006年7月21日

何の予告もしていませんでしたが、実は家を見つけて引越しました。ここに至るまでの経緯を話し出すと、またまた長くなってしまうのでその話は別の機会に譲ります。すでに引越して10日経ちました。だいぶ片付いてきましたが、まだ家の中には段ボールが残っています。収納スペースが減ってくればくるほど片付けのペースが落ちます。最初の頃の箱を開けては目当ての物を見つけられず、代わりに開けた箱の中身を記憶しようとしながら覚えられず、の"段ボール版神経衰弱"の段階は過ぎたものの、今は限られた収納場所を賭けて、モノ同士の熾烈な"椅子取りゲーム"の段階に入っています。

その中で興味深く感じたことがありました。最初の1週間はそれこそ無心で片付け、毎晩2時近くまで電気を煌々とつけてキッチンでゴソゴソやっていました。(まるでゴキブリ!そんな時間まで電気がついているのはご近所で間違いなくうちだけです。キウイは本当に早寝早起きで、その辺の暮らしぶりは以前書いた「キウイのまどろみ」でどうぞ)
                        (今度の家は庭でみかん狩りができます^ー^v→)

ところが2週目に入って、外出だの仕事だのとなかなか時間が取れなくなった上に、難物ばかりが残って片付けのペースを落ち始めると、心だか、頭だか、私には見えないオーラだかに、黒雲のような何かがしのび寄りジワジワと包まれてくる、というよりも取り込まれてくるのをはっきりと感じるようになりました。黒雲が外側から来たのか、自分の内側から発生したのか、そこのところはよくわかりません。

「これってストレス?」
2年前に念願かなって移住して以降、ほとんどストレスフリーな生活をしているのでこの変化は顕著でした。
「ストレスってこんな風に実感できるんだ!」
と不快感を棚に上げ、感心してしまいました。香港で忙しい生活をしていた頃は、そんなことを意識する余裕もないほどストレスを第二の皮膚だか下着だかのように着込んでは首一つだけ出し、時にはそれを食い物にして(なるか?)、走り回っていたんでしょう(笑)

「片付けが思ったように進まなくてイライラしてるのかしら?」
と、誰もが思いつきそうな原因を考えてみましたが、時間が経つにつれ、
「どうもそればかりではない。」
と思うようになりました。

数年前に日本でもブームになったかと思いますが、"掃除と運"の関連性という話をご存知でしょか?スピリチュアル系の人から洋の東西を問わない占い師、宗教関係者、風水師、経験に基づくフツーの人まで、いろいろな人が、
「掃除をしたらこんなにいいことが!」
「思い切って物を処分したら臨時収入が!」
と言い出し、たくさんのノウハウ、体験談、スピリチュアルな裏づけのある話が世に出てきたかと思います。

私も個人的経験から、「掃除de開運」は疑いようのない事実として信じています。
植物に水をあげると切花でも庭の花でも生き生きしてくるように、
子どもを褒めるとパッと顔が輝くように、
喉が渇いた時に水を飲むと五臓六腑にしみわたるように、
それぐらい、自明の理だと思っています。(実際、こんなこともありました。詳しくは「ミセス・ダレカの不思議な家 その4」で)

風水の観点からも、片付いていない家はうまく気が通らない上、妙な場所に悪い気が溜まってしまう可能性があります。気が滞ると気分が優れず、こらえ性がなくなり、果ては体調を崩したりします。まさに病は気から、です。
「そうか!片付けなきゃというプレッシャーよりも、片付いていない家の中で大切な気を消耗してしまっていたのね!」
と思ったら、それだけで黒雲が減ったように感じました。少なくとも気分的には楽になりました。
(←相変わらず単純´〜`;)

それ以降、狭い場所に座り込んで長らく収納や拭き掃除をした後は、庭に出て、雑草を抜いたり、落ちたレモンやオレンジを拾ったり、洗濯物を干したりして、プラーナ(=気)を補給することにしました。日中は前の家同様、窓もフレンチドアもできる限り開けておき、キャビネットやバスルームなど湿気が溜まりカビが生えやすい場所を最優先で掃除し、大きい段ボールから片付け、気の流れを少しでも妨げないようにしてみました。
  (またレモンの木が!寒空の下でも実をたわわにつけています→)

今ではスランプ(?)を脱し、家事や仕事と平行させながら片付けていくコツがつかめてきました。(単に時間がかかることを受け入れたとも言えますが)ペースは遅くても確実に進んでいるわけですから、そのうち終わるでしょう。今回の経験から、
「本当にこの家をきれいに丁寧に使おう!」
という決心を新たにしました。整頓された空間は理屈抜きで気持ちがいいもの。それで英気が養え、結果的に掃除de開運となれば幸いです。  
(お隣の夏みかん。「どうして冬なのに夏みかん?」という善の素朴な疑問→)

ただし、言うは易し行なうは難し。今度の家は1部屋増えて4部屋になった上、子どもも1部屋づつ占拠しており、掃除空間は一気に拡大しました。有限な時間を賢く使いながら、私自身が負担にならないようこの家をきれいに保つ―― 何千ピースものジグゾーパズルの前で腕組みをしているような気分ですが、好きな言葉「継続は力なり」通り、細く長く楽しく続けていける方法を編み出していくことにします。

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「マヨネーズ」
検索をしていたらこういうブログを見つけました。みなさんスゴいですね〜@@
「トイレ掃除de開運」は私も特に信じています。義母は一人暮らしだというのに毎晩徹底的にトイレ掃除をし、便座カバーからタオルまですべて取り替えます。彼女はそれを何十年も続けており、見返りとしての開運だの微塵も考えたことはないでしょうが、すごい強運の持ち主です。私たちもずい分、助けてもらっています。(具体的な話はコチラから)

「これはひとえに毎晩のトイレ掃除の賜物・・・」
と、私は密かに信じています。

西蘭みこと