Vol.0275 生活編 〜5万回のノック

今日1月12日、私たちのホームページ(HP)「ニュージーランド移住記録」の訪問者数を示すカウンターが5万を越えました。今からちょうど3年前の2001年クリスマスに立ち上げて以来、1114日間での"偉業"です。これまでご訪問下さったすべての皆様に、心からお礼を申し上げます。(なお当初からカウンターを設置していたわけではないので、本当はもっと早くに達成していたのでしょうが、何事にもおおらかな(≒大雑把な^^?)西蘭家、詳しい点はご容赦下さい)

最近では1日平均延べ150人の方が訪れて下さっています。私たち自身や友人知人の訪問もありますが、ほとんどの訪問者は私たちが存じ上げない方々でしょう。これは無名の、多少変わっていても(?)、とり得も特別なこともない平凡な一家族にとっては、驚異的なことです。しかも、「ニュージーランド」「移住」などとテーマを絞り込んでおきながら、まったく「情報提供サイト」を目指さず、ひたすら個人的な想いや日常を綴る「超個人サイト」に留まっている身としては、今さらながら驚きを禁じ得ません。

「ついに我が家のホームページが人様の目に」
カミさんからの「私へのクリスマスプレゼントにホームページを」という安上がりな、けど面倒なリクエストに二つ返事でOKをしたのが11月中旬。1ヶ月あれば余裕だろうと、のんびり構えていたら、12月に入ってから出張の連続で思うように進まず、22日、23日の2日間で根詰めて一気に、むりやり完成。これからホームページ制作の勉強をしながら、このホームページを完成させていきたいと思っています。
(←HP立ち上げ当初に使っていたホームの写真。懐かしいです。)

これは立ち上げの12月24日に夫が書いた「日記」(現在は
日記「さいらん日和」に改名)です。メルマガ「西蘭花通信」がスタートしたのが、年明けの1月18日だったので、当時UPされていたものは「プロフィール」とこの日記くらいだったはずです(笑) あれから3年。書き溜めたものを全部UPしていることもあり、重くなって一部のプロバイダー経由では全部が開けないようなトラブルが発生し、今年よりHPを「移住前サイト」と「移住後サイト」に分けました。基本的に文字ばかりのHPがここまで肥大化するとは、立ち上げ当時には想像もつかないことでした。

3年の間にいろいろなことがありました。私が言い出したNZ移住に、なんとか家族が同意してくれたものの、移住条件は厳しくなる一方。最終的に「ロングターム・ビジネス・ビザ」という最も困難な条件で移住申請を済ませ(涙)、14ヵ月後の認可、昨年7月末の移住実現となりました。牛歩の歩みながらも、記録は面々と続きました。その間、愛猫ピッピのガン闘病、SARS期間中の家族の別居という非常事態もありました。

この3年で学んだことは、「正直であることの強さ」です。そして、座右の銘にしている「継続は力なり」の本領でした。これだけの量の文章となると、見栄や虚勢を挟み込んでいてはどこかで必ずつじつまが合わなくなり、馬脚を現すことになります。そこで、私の元来の性格もあり、徹底的に正直に、ありのままに書くことを肝に銘じてきました。その代わり、ネガティブなこと(ただの批判や文句を含め、あらゆる非建設的なもの)、機が熟していない中途半端なこと、仕事に関することは書かないというルールを設けました。

いつしか「いつも西蘭一家には元気をもらってます」「メルマガを読んで元気が出ました。ずっと続けてください」といった、身に余るコメントをいただくようになりました。その中で頻繁に「元気」という言葉が使われていることを、特に嬉しく思っています。決して誰かを励まそうと意図的に書いているわけではないのですが、読んだ方がポジティブな何か感じ取って下さったのであれば、無上の喜びです。

辛い時、苦しい時一貫して私を支えてくれたのが、意外にも自分たちのHPでした。正確には、開くたびに回っているカウンター、ジリジリ上昇を続けるメルマガの定期受信者数に代弁される、"誰か"の気配でした。それこそが記録を続ける原動力でした。「読んでくれる方あってのメルマガ」は常々思っていることですが、手応えだけを頼りに本心を吐露し、文章を推敲しながら考えを深め、その結果、時には考えを改め、時にはますます強く念じ・・・と、"誰か"を相手に見えないやり取りが続きました。時には"誰か"がメールや「掲示板」への書き込みとなって姿を見せてくれ、より一層励まされました。

これからもインターネットというサイバー空間とNZの大きな空の下での現実空間を行ったり来たりしながら、西蘭家の記録は続いていきます。移住の行く末がどうあれ、できるだけありのままの姿を残していこうと思っています。物事、常に上手くいくに越したことはないのですが、この年になると「上手くいかない時にはそれなりの理由がある」ということもおぼろげにわかり始め、その理由も併せてここに書き留め、努力の尊さと同時に、導かれている運命への畏敬の念も記していければと思っています。

これからも末永くお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。

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「マヨネーズ」 「ブログ始めました♪」という案内をもらって立ち寄ってみると、いきなりカウンターが「3000」や「5000」になっていて、がっかりすることがあります。その小さな見栄が管理人のちっぽけな自己満足のためだったら、そんなところで手を打ってしまう低い自尊心、こんな数字で本当の訪問者を軽んじてしまう姿勢がとても残念です。その代わり「00008」だったりすると、「ホントに来たよ。始めの一っ歩♪ がんばってね」という気になり、さっそく見えないやり取りが始まります。万のノックも1回から。

西蘭みこと