Vol.0257 「NZ・生活編」 〜西蘭家の100日〜

ニュージーランドに来て100日が過ぎました。長くて短かった日々。「これの3倍ちょっとで1年かー」と思うと、ドキッ。うかうかしてたら、時間ばかりがどんどん経ってしまいそうです。今日は感謝と慈しみと反省を込め、これまでの日々を振り返ってみようと思います。(←季節は春。我が家の庭にも春が来ました。それとも初夏かな?)

【気候】 来た当初は真冬で、気温は10度前後。14度もあれば暖かく感じるくらいで、36度の香港から来た、たいした冬服も持っていない身には厳しい寒さでした。私は"しもやけ"と"あかぎれ"ができました(笑) 最初にできた時は「あれ〜?これってなんて言うんだっけ?」と、思い出せないくらいでしたよ。薄っぺらな上履きを履かされていた小学生以来ではなかったかと思います。靴下を2枚履いてしのぎました。夫も
NZに来て一番辛かったことは、「寒さ」だそうです。子どもは半袖で通し、どこ吹く風!

【生活】 メルマガで断片的にお伝えしてきたように、早々に家が見つかったこと、子どもが初日からエンジン全開でバリバリだったことから、生活は本当にス―――と始まり、今に至っています。アイランダーやマオリの人に囲まれた暮らしは思わぬサプライズでしたが、彼らの温かさ、面倒見の良さに支えられています。これまではかなり子ども中心でしたが、これからは自分たちのことにももうちょっと時間や気持ちを割けるよう、「徐々に軌道修正したいな〜」と思い始めました。夫は「バイク買いたいな〜」と!

【子ども】 「いったいどうしちゃったの?」と言いたいくらい、2人とも初日から超ハイテンション! 善などそれがず―――っと続いてます(笑) 息子たちにはよほどこの地が合っているようで、何をしても楽しいらしく、登校初日から「香港の学校よりずっーといい!」と口を揃えて言い切るほどでした。友だちもどんどん増え、私は名前を追うのに四苦八苦。何せ「ハロウェラ」「ナーホアパイ」と聞き慣れないポリネシアンの名前がたくさんあるので、覚えるのもタ〜イヘン。習い事は柔道とスカウトのみ。ラグビーはシーズンに合わせて再開します。善はチェスを、温はスケボが習いたいとか。

【ネコ】 2匹が日がな一日日向ぼっこしている姿は奇跡に近い、幸せな光景です。ピッピの壮絶な闘病はたった半年前の話。当時は「飛行機に乗せるなんて自殺行為!」と思っていたのに、今やハエを追いかけては庭を転げ回っています。「インシュリンの注射さえしていれば・・」と思っていた糖尿病のチャッチャさえ、検疫所ではストレスから拒食症に陥り、背骨がつかめるほど痩せてしまいました。しかし、何とか回復し、再び丸々太って健康そのもの。彼らからは言葉にできないほど励まされ、慰められています。外に出られる生活をさせてあげられることが、せめてもの恩返しです。

【仕事】 いろいろな方に「お仕事の方はどうですか?」と尋ねられてきましたが、これだけは事前予想とかなり違ってきそうです。というのも、来る前は「NZは小さ過ぎるし、よく市場を知らないし・・・」と香港時代の仕事を引っ張り、なんとかその延長でやっていくことばかり考えていました。しかし、実際に身を置いてみると、いろいろな機会が見つけられそうで、発想を大きく切り替える必要もありそうです。とは言っても所詮はSOHOの身、細々とした規模が変わるわけではないのですが。準備&助走期間を経て、新たな動きに出るタイミングに来ているのかもしれません。

【環境】 これはもう、ちゃちな予想など遥かに超えた素晴らしさで、ただただ自然を畏敬し、その恵みに感謝する日々です。鳥のさえずりからハチやハエの羽音まで、コンクリートジャングルから抜け出してきた身には嬉しいものです。恵みを端的に体現しているのが子どもとネコです。裸足で歩く楽しみを覚えた子どもたちは靴を履きたがらず、「何か危ないものでも踏んだら」などという私の心配など、まったく馬耳東風。ネコも見る見る元気になり、老ネコのはずなのに鼻はいつも瑞々しくピンク色で、外に出ているにもかかわらず家から一歩も出なかった頃より、ずっと毛並みも美しくなりました。土の上、緑の近く、澄んだ空気に包まれて暮らすことの意味を噛みしめています。

【言語】 今のところ、子どもたちは日本語で話していますが、英語が混じる頻度が香港時代より高くなりました。でも、気合の入った口ゲンカは、圧倒的に日本語です(笑) うちは人込みで振り返えられようが、怪訝そうな視線を投げかけられようが、絶対に日本語で通します。「温ー、善ー、帰っといで〜、ご飯だよ〜!」と、子どもを捜す夫の声がご近所に響くのを聞きながら、「よしよし、これでよし♪」

【今後】 移住半年までに生活の基盤をさらに固め、磐石なものにしたいですね。クルマでいつでも、どこでも好きな所へ行けるようになるのが目標か^^? 手作りの楽しさを知ってもらう一環に、「ビーズアクセサリー作りを通じていろいろな子どもと接する機会を作ろう」とも思っています。夫はこのラグビー王国で突然ソフトボールに転向しそうな気配!(実は中学校は野球部) バットを背にバイクに乗って練習に行くような展開も? 温はすっかりスカウトにハマっており、社会貢献、自己鍛錬に勤しむとか?善はラグビー一直線でスタメン入りを目指します。結果は半年過ぎたらご報告します♪

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「マヨネーズ」 四季があるってやっぱりイイです♪ スーパーの店先に次々と並ぶ旬の野菜や果物が、誇らしげに輝いているように見えます。今は「キュウリ・サンドイッチ」に凝ってます。薄切りにしてマヨネーズを塗ったパンに挟むだけで、あぁ、おいしーい♪ 

西蘭みこと